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2020.3.15PCOのファーストラインについて:論文紹介シリーズ

PCOSに対していろいろなガイドラインが報告されているが、必ずしも意見の一致が認められていない。

 

最近報告された根拠によると、PCOSに対して第1選択の薬剤はレトロゾール療法あるいはクロミフェン+メトフォルミン併用療法が妥当な選択肢ではないかと考えられている。

 

PCOSの第1の治療に関していくつかのガイドラインが報告されている。その中にはESHRE/ASRMコンセンサス、NICEガイドラインおよびWHO global guidelineなどがある。

 

これらのガイドラインの共通点はまずライフスタイルの変更と次いで薬剤による排卵誘発との併用などがあげられている。しかし、この後者の対応にはいくつかのばらつきが認められる。ESHRE/ASRM の勧告ではクロミフェンを第1選択の治療法としているがNICEの勧告ではクロミフェン、メトフォルミンおよびこれらの併用が勧められている。

 

一方、WHOではクロミフェンあるいはレトロゾールを使用することを勧めている。これらの勧告の違いに関する説明としていろいろなガイドラインの出版された時期において認められる根拠の違いが関わっていると思われる。

 

一般に用いられる薬剤の根拠は従来の論文において、またCochrane reviewなどにおいてまとめられたもので、それらにおいてメタアナリシスによる分析が行われている。

 

アロマターゼインヒビター、特にレトロゾールに関してはレトロゾールはクロミフェンよりも生児出産率および妊娠率の向上をもたらすと述べられているが、根拠の質的レベルは低いとされている。

 

インシュリン抵抗性に対してはメトフォルミンが勧められているが、その根拠のレベルは複雑であるがメトフォルミン単独で用いたとしてもプラセボよりも生児出産率は高いと報告されている。

 

しかし、メトフォルミンがクロミフェンよりも優れているかということに関しては結論は得られていない。それらはBMIなどの影響も考慮しなくてはならない。

 

メトフォルミンとクロミフェンの併用療法はクロミフェン単独よりも臨床的妊娠率の向上をもたらすが生児出産率の上昇をもたらすか否かという点については明らかになっていない。メトフォルミンとクロミフェンの併用によって胃腸障害などの発現が問題となっている。

 

最近行われたネットワークメタアナリシスではいろいろな組み合わせが検討され興味深いデータが得られているが、「すべての介入法は効果的でレトロゾールはクロミフェンよりも生児出産率の向上が認められる」としている。

 

O-148 First line treatment in PCOS: what to do?

F. Van der Veen1.

1Academic Medical Centre, Centre for Reproductive Medicine, Amsterdam, The Netherlands.

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