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人工授精とは?
排卵日に合わせて精子を子宮内に注入し、できるだけ多数の運動精子を卵管内に到達させて授精させることを目的として行います。
人工授精の適応について
下記のような場合、人工授精の適応と考えられます。
1) | 精子-頚管粘液の適合性が不良な場合 |
精子の子宮内移動が妨げられるので適応になります。 | |
2) | 抗精子抗体陽性の場合 |
抗精子抗体が男性にある場合も、女性にある場合でも頚 管内での精子通過性が著しく障害されますのでそれを避けるために適応となります。 | |
3) | 精液不良例 |
精液減少症、精子減少症、精子運動性不良、精子無力症 など、精子に問題がある場合、適応となります。 | |
4) | 頚管粘液減少 |
精子が通過しにくくなるので適応となります。 | |
5) | 性交障害 |
男性あるいは女性性器の形態異常や機能異常のために性交が障害される場合、適応となります。最近ではこのケースが増えています。 | |
6) | 機能性不妊 |
原因不明の長期不妊の場合も適応となります。 |
人工授精までの主な流れ
月経10日目頃に診察し、卵胞の大きさを超音波でチェックしていきます。
卵胞が16mm以上になったら、採血でホルモン値(E2・LH)を確認していきます。
卵胞の大きさと、採血のデーターにて排卵日を特定し、人工授精の日が決定します。
人工授精の当日に排卵を確実に起こさせるため、人工授精の前々日の夜に 排卵を促すための点鼻スプレー(ブセレキュア)を噴霧していただく場合もあります。
人工授精の方法
人工授精当日、ご自宅またはクリニック内採精室にて滅菌済みの容器に精液を採取していただきます。 | ||
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採精された精液は、洗浄・濃縮して良好な精液を集める(密度勾配遠心法)処理を行います。 | ||
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専用のカテーテルを用いて、子宮腔内に処理された精液を注入します。痛みはないか軽度で数分で終了します。 | ||
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その後、30分休憩していただき、帰宅となります。 | ||
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