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2019.11.13異常精液所見が認められた高齢男性から得られた精子は受精率低下:論文紹介

異常精液所見が認められた高齢男性から得られた精子は提供卵子を用いた治療周期において受精率は低下し胚の発育能の低下も認められた。しかし、正常精液所見を有する高年齢の男性において負の影響は認められなかった。

 

提供卵子を用いた治療周期において正常精液所見を有する男性と異常精液所見を有する男性において、また、異なった年齢の男性において受精率および胚発育に関してどのような差異が認められるか調査した。

 

1,713個のvitrification-warming卵子と新鮮射出精液を用いた276周期にわたる成績を2014~ 2017年におけるデータを後方視的に分析した。WHOの基準にもとづき精液の質を4群に分けた。また、男性の年齢に応じてグループ分けし45歳未満の群と45歳以上の群に分けた。また、精子の状態で正常群と異常群に分けた。

 

1群は正常精液所見を有し男性の年齢が45歳未満でドナーの平均年齢が25.7歳、提供卵子数は383個、男性の平均年齢は40.5歳で対象となった治療周期は53周期であった。2群は45歳以上の群で正常精液所見を有し男性の平均年齢が48.9歳、提供卵子数は353個、対象となった治療周期は50周期であった。

 

3群は異常精液所見を認め男性の年齢が45歳未満で、ドナーの平均年齢が26.4歳、提供された卵子の数は580個、治療周期数は84周期であった。4群は異常所見を認め男性の年齢が45歳以上で、ドナーの年齢が25.0歳、提供卵子数は616個で治療周期数は89周期であった。

 

卵子が生存しICSIが試みられたMII期卵の数、受精卵数および移植あるいは凍結された胚の数を4群間で比較したところ、1群においてはそれぞれ343個、247個および202個、2群においてはそれぞれ319個、233個および198個、3群においてはそれぞれ505個、359個および307個、4群においてはそれぞれ546個、359個および286個という結果であった。

 

受精率は1群と2群の間で統計的有意差は認められずそれぞれ72.0%と73.0%、利用可能な胚の割合はそれぞれ58.9%と62.1%、受精卵当たりの割合は81.8%と85.0%であった。3群と4群を比較したところ受精率はそれぞれ71.1%と65.8%、利用可能な胚の割合はそれぞれ60.8%と52.4%、受精した卵子の数当たりの利用可能な胚の割合はそれぞれ85.5%と79.7%であった。新鮮胚移植による臨床的妊娠率は3群と4群においてそれぞれ58.8%と38.8%、着床率はそれぞれ38.4%と23.7%であった。

 

O-234 Spermatozoa from patients with seminal alterations and advanced age show lower reproductive competence in egg

donation cycles

V. Casciani1, E. Iovine1, V. Zazzaro1, A. Pristerà1, A. Colasante1, F. Scarselli1, M. Minasi1, A. Ruberti1, E. Cursio1, S. Muzzì1,

M. Varricchio1, A. Caragia1, C. Mencacci1, A. Greco1, E. Greco1.

1European Hospital, Centre for Reproductive Medicine, Rome, Italy.

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