用語集
一般不妊治療
- タイミング法
- 女性の排卵の時期とセックスのタイミングを合わせることにより妊娠させる最も基本的な治療方法。
そのためには、最も妊娠しやすい日がいつなのかを正確に知ることと、そのタイミングでセックスをすることがポイントとなります。 - HMG-HCG療法(排卵誘発法)
- 排卵がうまくいかない場合にHMG製剤(ゴナドトロピン)を投与することで卵巣を刺激して、排卵期にHCG製剤を投与し、排卵を促す方法をHMG-HCG(ゴナドトロピン)療法といいます。
最近ではHMGの代わりに遺伝子組み換え型のFSHを投与されるケースも増えています。
高度生殖補助医療(ART)
- 人工授精
- 不妊治療を目的として、人為的に精液を子宮に注入することによって妊娠を実現することを目的とする技術です。
- 体外受精(IVF)
- 卵子を卵巣から取り出し、体外で受精させ、分裂した卵(胚)を子宮内に移植する技術です。
- 顕微授精(ICSI)
- 受精を体外で行うので、顕微授精も体外受精の一部です。
体外受精と同じ手法ですが、ガラス管に精子を1個だけ吸入し、卵の細胞質内に注入します。
卵細胞質内精子注入法といい、ICSIが主流になっています。
- 精子凍結
- 人工授精を行う当日に精子を採取できない場合に、前もって凍結保存しておくことです。
しかし、精子の生存率、運動率ともに低下してしまうので、悪性腫瘍の化学療法や放射線治療を行う予定のある患者などが対象となります。 - 胚凍結
- 体外受精の際に、1回の採卵で多くの卵子が取れた場合、子宮内に戻せる胚は、2~3個までなので、余った胚(受精卵)を凍結して保存しておき、今回、着床しなかった場合、2~3ヵ月後に保存しておいた凍結卵で再移植することができます。
- 胚移植
- 受精卵が子宮内に着床する時期は、受精からおよそ5~6日目の胚でその時期の胚を、胚盤胞といいます。
体外で受精させた胚を、胚盤胞になるまで成長させてから、子宮に移植することをいい、より自然に近い状態で子宮に移植されるので妊娠率の向上が期待されています。
- レーザーAHA(アシステッドハッチング 人工孵化)
- 胚(受精卵)が、子宮内に着床するには、胚を包んでいる透明な殻を破る必要があります。体外受精の場合は、その殻が硬かったり、厚かったりするために、殻を破るタイミングと子宮内膜に侵入するタイミングがずれてしまうことがあります。
レーザーAHAでは、レーザーによって殻に小さな穴をあけで殻を破りやすくします。レーザーは殻の部分にしか作用しないので赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。 - レスキューICSI
- 通常の方法により体外受精を行い、5~7時間後に受精しているかを確認し、そこで受精していないという判定が出た場合、そこからICSIに切り替えることをレスキューICSIといいます。
- TESE(精巣精子採手法)
- 精巣を直接調べ精子の有無を検査することで、男性側の不妊症である、非閉塞性無精子症かを判断します。