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基本コンセプトと治療方針
当院では、下記の基本コンセプトと治療方針を決めて、治療に取り組んでおります。
ぜひご覧頂き、ご理解の上での受診をお願い申し上げます。
基本コンセプト
フレンドリーART(身体にも心にも経済的にも優しく、負担をかけない治療)
(1)患者さん毎の状況にあったオーダーメイド治療を行います。
(2)無駄な検査や治療は実施せず、出来るだけ負担をかけない工夫を致します。
(3)一人のドクターが責任を持って担当させて頂き、治療の重複や検査の重複を防止します。
(4)高度生殖医療を中心に最新かつ最適な治療を提供致します。
(5)患者さんの訴えをしっかりと伺い、適切な治療を心掛けます。
(6)一人でも多くの赤ちゃんを世に出すことが我々の喜びであり、使命です。
(7)守秘義務、個人情報の取り扱いに気を配ります。
(8)リスクマネージメント、安全対策に気を配ります。
治療の流れについて
当院の治療の流れは大部分の方が下記のような流れで進んでいきます。(もちろん違うケースもあります)
■ | 初診 |
・問診 ・超音波検査 ・採血(クラミジア抗体・風疹抗体)AMH(希望される方のみ) | |
↓ | |
■ | 月経~排卵まで 排卵まで2~3回程度来院 |
・血液検査(E2・LH)・超音波検査(卵胞の大きさ・子宮内膜の厚さ) | |
↓ | |
■ | 排卵期 排卵日の前日~当日来院 |
・頸管粘液検査 ・フーナーテスト | |
↓ | |
■ | 排卵後 排卵チェックに来院 排卵後に精液検査で来院(次周期開始までに検査) |
・精液検査 | |
↓ | |
■ | 次周期 生理5日目以内に来院 通水予約 |
・卵管通水検査 | |
↓ | |
■ | 検査終了 タイミング治療6ケ月程度 |
検査の内容
■ | クラミジア抗体 |
性感染症(STD)の1つです。クラミジアに感染していると卵管に炎症がおこり、卵管の通過性が悪くなり、癒着の原因となります。同時に不妊の原因になります。必要があれば内服薬で治療します。 | |
■ | AMH検査 |
卵子数の目安(卵巣予備能)を推測する検査です。値が低いと残された卵子の数が少ないことが示唆されます。値が低い場合は「妊娠しにくい」のではなく、「妊娠の可能性がある期間が限られている」ことを示しています。低い場合には治療のステップアップを検討します。(費用1万円程度) | |
■ | 風疹抗体 |
妊娠中に母体が風疹にかかると、胎児が先天性の障害を持つ可能性があります。検査値の抗体が16倍以下はワクチン接種が必要です。接種した場合は避妊期間が2ケ月必要になります。 | |
■ | 超音波検査 |
卵胞(卵子が入っている袋)の大きさ、子宮の内膜の厚さを測定します。卵胞が大きく(16mm以上)になったら採血を行い、排卵日を特定します。 | |
■ | E2(卵胞ホルモン) |
作用は子宮内膜を厚くし、おりものを増やし、精子が進んで行きやすい状態にします。卵胞1個あたり200~250pg/ml以上あれば成熟卵と判断します。 | |
■ | LH(黄体化ホルモン) |
作用は排卵を誘発します。排卵直前に急激に上昇(LHサージ)します。LHの上昇が認められれば、排卵に近いと判断します。 | |
■ | フーナーテスト |
排卵日に合わせてタイミングをとり、翌日来院します。頸管粘液の状態や、精子が頸管粘液の中に侵入できているか判定します。結果が不良だった場合には、次の周期に再検査もしくは抗精子抗体を調べます。 | |
■ | 精液検査 |
精液を採取して、精液の量や精子濃度、運動率を調べます。結果が不良の場合は再検査を行います。 | |
■ | 卵管通水検査 |
卵管が通っているか確認します。生理終了から排卵前(生理10日目ぐらい)までに検査を行います。 |
● | 検査は治療と平行して行っていき、原因を探っていきます。検査が終了するのに、1~2周期程度かかります。 |
● | 上記検査で問題なければ、その後は毎周期、超音波と血液検査で排卵日を特定しタイミング指導を行っていきます。 ある程度の期間、治療しても妊娠に至らない場合はステップアップを検討します。(タイミング治療は6ヶ月・人工授精は6~7回が目安です。ただし年齢が高い場合や検査値によっては急がなければいけないケースもあります。) |
● | 年齢や不妊原因、不妊期間、過去に受けてきた治療内容等によっては、人工授精または体外受精・顕微授精からスタートを勧められることもあります。 |
● | どこのステップから始めるまたはどの程度試すのかはご夫婦の希望となります。 |
● | 今後の治療に対してのご不明点やご希望等ありましたら、来院時にスタッフや院長にお伝え下さい。 |